現行のアイリッシュミュージシャン トラッド・フォーク編

 

現行のアイリッシュトラッド・フォークミュージシャンのお気に入りをまとめたいと思います。

 

 

 

Lankum

 

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BBCフォーク賞をはじめ、数々の賞を獲得しているダブリンの四人組バンド。

現在、アイリッシュトラッド界でトップを走ってるのがこのLankumだと思います。

アイルランドのトラデショナルな楽器を使い、オーガニックでドローン・アンビエントなアレンジが本当に素晴らしい。 ヴォーカルももれなく素敵です。

めちゃくちゃ聴いている2019年に出たアルバムThe Livelong Day。

曇りや雨が多いアイルランドの空。灰色の雲の隙間から光が差し込んでくるような、暗い中にあたたかさも感じられる素晴らしいアルバムです。 アイルランドの歴史、広大な自然を想像してしまいますね〜。最高!

 

 

Lisa O'Niell

 

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アイルランドはCavanのBallyhaiseという村で育ったフォークシンガー。バンジョーやギターを弾きながら歌います。幼い時から音楽に触れ、18の時にダブリンに来て音楽を勉強したようです。

聞いた瞬間にトリコになるような素晴らしい歌声。素朴なバンジョーの演奏も良いです。

二個目の動画は去年だした3曲入りのEP。アイルランドに来てからすぐにタワレコでみかけて、帰り道に聞いて感動したのを覚えています。

 

 

 

Lemoncello

 

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ギターとチェロのアイリッシュフォークデュオ。

ギターとチェロのシンプルな編成ながら、奥ゆかしくもパワーある美しいヴォーカルとハーモニー、没入感あるチェロの演奏が素晴らしいです。

アイリッシュアーティストやフォークシンガーからはもちろん、シャンソンチャイコフスキー、ニーナシモン、ビーチボーイズ、トムウェイツなど幅広く影響を受けているようです。

まだEP2枚しか出ていませんが、アイルランド以外でもライブをするなど精力的に活動している才能ある若手ミュージシャンです。

アルバムリリースが楽しみ!激推しです。

1月に、Pepper Canisters Churchという教会で彼女らの演奏をみることができましが、教会の中ということもあり終始夢見心地。演奏も素晴らしく、ダブリンにきてからみたライブの中でナンバーワンです。

 

 

 

Alfi

 

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ダブリンで活動するバンジョーアイリッシュハープ、そしてローホイッスルやバイロン、イリアンパイプも演奏するマルチ奏者による三人組バンドAlfi。

ユニークでストリートっぽく、アイリッシュトラッド&アパラチアンなサウンドがおもしろいです。大衆的で飾らないヴォーカルもいいですね。

一度パブでの演奏をみれましたが、お年寄りから若い人まで集まっていて素敵な空間でした。

まだEPのみ

 

 

 

Varo

 

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ダブリン在住、フランスとイタリア出身のフィドルとヴォーカルの女性デュオ。

今年の1月下旬に出したアルバムVARO、ミックスはLankumのアルバムThe Livelong Dayも担当したJohn Spud Murphyです。

スポティファイリンクですが、アイリッシュトラッドにバロック音楽などをブレンドさせたVaroらしい素晴らしいアレンジだと思います。

現在プロジェクトでLankumのメンバーやlemoncello、Alfi他、アイルランドで活躍するアーティストとのコラボレーションアルバムを製作中とのことです。俺得!!

サポートは下リンクから

www.varodublin.com

 

 

 

Anna Mieke

 

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アイルランドのウィックロー生まれ、ブズーキやギター、ピアノやチェロも演奏するSSW。

19年の4月にファーストアルバムIdle Mindを出し、しばらく話題になっていたようです。

型にはまらない作曲と落ち着いていてキレイ、時にハッとするような歌い方がいいです。

 

 

 

Ye Vagabonds 

 

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アイルランドのCarlow出身、ダブリン在住でブズーキやギター、マンドリンフィドルなどの弦楽器を演奏する兄弟デュオ。

現在のアイリッシュフォークシーンで一番誠実にトラッド・フォークソングに向き合っている気がします。

かっこいいですね〜

 

 

 

caoimhín ó raghallaigh & Thomas Bartlett

 

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The Gloamingのメンバーの2人、ダブリン出身でフィドル奏者のCaoimhim O RaghallaighとアメリカのピアニストThomas Bartlettが19年の9月に出した共作アルバム。

アイリッシュミュージック的でコンテンポラリー、ピアノとフィドルの掛け合いが静かで美しく落ち着きます。秋〜冬に聞きたい。

ジャケットのソールライターの写真もいいです。

 

 

 

Joshua Burnside

 

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北アイルランドベルファストを拠点に活動するフォークシンガーソングライター。

今年の9月に出したアルバムInto the Depths of Hell。

アイリッシュフォークを核に置きながら、ロックやエレクトロ、サウンドコラージュなどを駆使した音響的なアルバム。 キレッキレですね、かっこいいです。

前述のLemoncelloのギターヴォーカルLauraと共演したライブです。35分頃からです。

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最後に

 

現在のアイリッシュトラッド・フォークシーンには、長い間歌い継がれてきたブリティッシュスコティッシュアイリッシュのトラッドソングをていねいに見つめ、現代の感覚で表現しようという才能あるミュージシャンがたくさんいると感じています。

こうやって、歌は時代と共にその時の生活や感覚に合わせて変容し歌い継がれて来た、そしてこれからもそのようにして歌い継がれていくんだなぁと実感します。その一片をアイルランドの地で生活しながら感じられてとても嬉しいです。

 

今回はトラッド・フォーク編。

番外編、ヒップホップ編に続く”予定”です。予定...